日本での心筋梗塞の発生率は、1万人に1〜4人と言われています。
欧米と比較すると、およそ20分の1の発生率というデータがあり、これは、食事と深い関わりを持っているようです。
日本型の食事は、欧米型に比べると、動脈硬化による心臓病にかかりにくい性質を持っていると考えられています。
しかし、最近は、日本でも、食事が欧米型へと移り変わってきて、動脈硬化による心臓血管病の発症リスクが高まってきているのが現状です。
狭心症、心筋梗塞、大動脈弁狭窄、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの心臓血管病の原因は、大部分が動脈硬化によるものです。
心臓血管病は、気付かない間に進行し、突然、苦しくなったり、治療や手術を行っても再発することがある、怖い病気です。
心臓血管病を防ぐためには、そのリスクファクターを取り除くことが重要です。
リスクファクターは、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、ストレス、運動不足、高齢化などです。
これらのリスクファクターの危険を回避するためには、生活習慣病の予防と正しい食事療法、適度な運動が大切です。
心臓病を予防するための食事療法は、まず、普段の生活習慣を見直すことから始めましょう。
毎日、規則正しく、楽しく食事を取っていますか?
早食いややけ食いをしていませんか?
野菜、果物、牛乳、豆類、魚を十分に摂取していますか?
いつも同じメニューで、偏った食事をしていませんか?
新しいレシピも取り入れて、食事のバラエティを豊かにする工夫をしていますか?
朝昼の食事を抜いて、夕食にドカ食いしていませんか?
体重の変化に注意していますか?
上記の質問で心当たりがある項目は、心臓病予防の食事療法の前に、改善しなければなりません。
と言っても、いきなり全ての習慣を完全に断ち切るのは困難ですから、徐々に、正しい食事の取り方を実践するようにしてください。
心臓病を予防するためには、塩分、糖分、脂肪分、コレステロールに気をつけることが肝心です。
心臓病のリスクファクター「高血圧」の予防には、1日10g以下の食塩の制限が目標です。
減塩食品を取り入れたり、味付けを薄くするなど、レシピの工夫が大事です。
また、コレステロールを下げる食品を、レシピに取り入れて、「高脂血症」を防ぎましょう。
豆腐や納豆などの大豆製品、鯖、鰯、鯵、鮪、鰹などの魚類、ほうれん草、にら、にんじん、トマトなどの野菜類は、コレステロールを下げる働きをします。
わかめや昆布、ひじき、のりなどの海藻類も、食物繊維が豊富で、悪玉コレステロールを低下させるのに効きます。
食物繊維を多く含む食品は、「糖尿病」の予防にも効果があります。
レシピを工夫し、規則正しく、栄養バランスの良い食事を取ることが、心臓病予防の基本と言えるでしょう。