人工透析の食事

人工透析は、体内の血液を取り出し、腎臓の替わりとなる機械を使って、体外でろ過する治療方法です。
1回の治療に数時間もかかる人工透析は、患者さんにとっては、とても大きな負担を伴う、つらい治療方法です。
人工透析をしている患者さんは、同時に、適切な食事療法を実践しなければなりません。

腎臓の機能が低下している時に、食事でたんぱく質を過剰摂取すると、血中の尿素や窒素、リンが増加します。
その結果、体中が酸性となり、臓器が正常に働かなくなります。
また、高血圧やむくみを回避するため、、血漿中の塩分が濃くならないように、食事の塩分に注意します。
他に、高カリウム血症のある場合はカリウムの制限、高リン血症のある場合はリンの制限など、症状に合わせた食事制限が必要です。
そして、人工透析が終わってから、次回の人工透析までの期間は、水分の管理も大切です。
人工透析をしている患者さんの体重が増加するのは、食事よりも、むしろ、水分管理に問題があることが多いそうです。

食事療法では、なるべく動物性のたんぱく質を、一定量摂取する必要があります。
人工透析ではアミノ酸が失われるため、適量のたんぱく質の補給が必須です。
ただし、適量を必ず守りましょう。
さらに、カロリーを十分に取ることも、人工透析の食事療法のポイントです。
(体重)×35で得られた数値が、一日に必要な食事のカロリー標準値だそうです。

人工透析の患者さんは、食事の塩分制限やさまざまな注意があって大変です。
ですから、食事が少しでも楽しくなるように、レシピやメニューの工夫が大事です。
余分な塩分を使わないように、調理をする時は、必ず計量スプーンを使いましょう。
野菜やパスタを茹でる時は、塩を入れずに茹でましょう。
食材本来の旨みが生きている、旬の野菜などを、上手に食事のレシピに取り入れて、塩分のコントロールに役立ててください。
味気ない食事がイヤにならないように、盛り付けや器などにも気を遣いたいものですね。


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