最近は、かなり効果のある胃潰瘍の薬が登場して、以前に比べ、食事療法の制限も緩めになってきているそうです。
あまり厳しく食事療法を指導しても、食べたい物が食べられずに、逆にストレスの原因になると考える医師も少なくないようです。
ですから、いくつかの注意を守ることが、胃潰瘍の食事療法の基本ポイントです。
胃潰瘍の食事療法では、まず、栄養面に優れ、胃酸の分泌にあまり影響しないものを食べることです。
胃潰瘍では、胃酸が減少するため、食欲不振や胃が重く感じるなどの症状が現われます。
胃酸の分泌量が少ない時は、酸味や香辛料を加えたレシピがお薦めです。
酸味や香辛料は、使い過ぎずに、胃に負担がかからない程度に加え、味付けも薄目の食事を心がけましょう。
また、胃潰瘍の活動期には、逆に胃酸が増えることもあります。
胃酸の分泌量が多いときには、胃酸の分泌を促進する刺激的な食品は、控えるべきです。
食べ過ぎも、胃液の分泌量を増やし、胃に負担をかけますので、注意が必要です。
次に、胃潰瘍の人は、胃に停滞する時間が短くて、消化に良く、胃粘膜への負担が少ない食事を取るように努めましょう。
硬くて消化が悪い食べ物も、柔らかくなるまで煮れば、消化が良くなります。
牛蒡や海藻、きのこなど食物繊維が多いものは、そのまま食べれば消化に悪いです。
でも、繊維を断ち切るような切り方や、みじん切りなど、下ごしらえをちょっと工夫すれば、胃潰瘍の人でも食べられるようになるでしょう。
さらに、油類は胃に停滞する時間が長く、胃に大きな負担を強いてしまいます。
ですから、胃潰瘍の時の食事では、揚げ物は極力控えた方が賢明です。
料理の本の中から、胃潰瘍の食事療法で、参考となる文献を見つけました。
「土井勝のおいしい胃潰瘍食」は、胃潰瘍のための素材選びや調理法が紹介されています。
胃潰瘍を回復させるために必要なたんぱく質と、栄養のバランスを意識したレシピが満載です。
胃潰瘍の人だけではなく、胃が弱い人や胃炎の人の食事を考える時にも利用できます。
イチロー選手が胃潰瘍になって、WBCでの心労が原因とも言われたように、胃はストレスを感じやすいところです。
胃が弱い方は特に、日頃の食事から配慮することが大切ですね。