痛風と食事

「風邪が吹いても痛い」と言われるくらいの激痛に襲われる痛風は、症状が進むと、心臓病や腎臓病などを併発する恐ろしい病気です。
痛風の症状が現われる前に、ほとんどの場合は、血液中の尿酸値が高い「高尿酸血症」に罹っているようです。
ですから、痛風を防ぐためには、「高尿酸血症」を改善しなければなりません。

以前は、中年男性が罹ることが多い痛風でしたが、近頃は、若い人や女性の間でも、痛風の患者さんが増加する傾向があるようです。
その最大の原因は、肥満の増加と考えられ、高度の肥満が、痛風の発症率を高めていると言われています。
このことは、日本型よりも欧米型の食事が好まれるようになり、脂肪の摂取量が増えてきたことと密接な関係があります。
「メタボ」という言葉が定着してきたように、お腹の周りの内臓に脂肪が蓄積される「内臓脂肪型肥満」は、痛風予備軍を増やしている要因のひとつです。

したがって、痛風を予防するための食事療法では、摂取エネルギーを制限することが肝心です。
エネルギーを過剰摂取した結果、肥満となり、尿酸の代謝に異常が生じると高尿酸血症になります。
肉や魚主体の食事から、芋類や野菜、海藻、キノコ類を多く加えたバランスの良い食事に変えることが、痛風や心臓病、腎臓病の予防につながります。

そして、痛風に最も深く関わるのが、「プリン体」と呼ばれる物質で、プリン体の増加が尿酸値を高める原因になります。
最近は、プリン体を減少させる薬も開発され、食事での制限は不要と考える医師も少なくないようです。
しかし、プリン体が多く含まれる食事を取り過ぎるのは、望ましくありませんから、食事のレシピやメニューの工夫が大事です。
プリン体は、肉汁やだしの旨み成分の「イノシン酸」に多く含まれます。
肉を焼いた後の肉汁は捨てる、ラーメンの汁は飲まないなどに気をつけて、食事から、プリン体を減らすように心がけましょう。
また、プリン体は、水溶性なので、肉や魚の茹で汁を捨てることで、プリン体をカットすることができます。

このように、痛風を予防するための食事療法では、エネルギーとプリン体の過剰摂取に注意することが、何よりも大切です。
さらに、食事と共に、アルコールの飲み過ぎも控えてください。
特に、ビールは、多量のプリン体が含まれる上に、カロリーが高く、痛風の大敵です。
食事を制限しても、ビールから、カロリーとプリン体を大量に摂取しては、折角の努力も水の泡になってしまいます。


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